「新宿系」と呼ばれる人たちがいるらしく、最近知ったのですが、面白いです。メジャーをアンダーグラウンドが押し出して、メジャーにのし上がると、さらにアンダーグラウンドが生まれてくるようなのですけど、その間に隔絶のようなものがあったり、同時代性が全く通用しなかったり、逆に地域性が重要だったり。ちょっと前に、2001年ぐらいに発売されたblast誌のコンピを購入して「新宿系」に触れたのですが、当時の僕が聴いていたら、かなりの抵抗があったと思います。今も若干抵抗はありますが、この5年という月日がそれを緩めてくれていることは確実です(自分がどうこうだけでなく、時間がいくらか、リアリティを持たせたり、生臭さを消し去ってくれたり)。新宿というと、安易に歌舞伎町あたりを想像してしまったのですが、馬場あたりも含んでの本当に土地としての「新宿」で、イメージの新宿(一例を挙げるなら林檎さんがそうであるように)でないところも面白いと思うのかもしれません。