とうとうヘッドフォンが壊れた。三年弱使っていたのだが、最後はあっさり折れてしまって、ついさっきまでなんともなかったのが嘘みたいだった。まるで、ずっと昔の夏みたいに、見えないところで、磨耗していたんだろうなぁ。また気がつかなかった。僕はなんだかんだであのことをいまだに引きずっているくらい女々しい人なのだけれど、よくよく考えて、冗談みたいな冗談で最後終わったから、かもしれない。次の給料で新しいのを買おう。ついでにこのヘッドフォンをきっちり供養してやろうと思う。