徹夜明け、早めの朝食を買いにコンビニにいったんです。そこのコンビ二の造りが何かおかしくて、店の置く中央にカウンターというかレジがあって、今思うと、何もおかしなところはないのに、その時すごく違和感を感じたんだけれど。その店は、小さ目のスーパーくらいの広さがあるのに、客が自分しかいなかった気がするので、違和感はそのせいなんだと思う。まあ、その話はおいておいて、朝食にと思って、パンと豆乳とスポーツ新聞と乾電池を買ったんです。そしたら、レジを打ってるアルバイトの子がとつぜん、「豆乳飲むんですか?なんか感激しました、私も飲んでるんですよ」と話し掛けてくるんですよ。眠かった僕は、「はぁ」と相槌を打って。さっさとお金払って帰りたかったんですけど、その子、自分の飲んでいる豆乳をどこからか持ってきて、とういうか、明らかにレジを打ちながら、豆乳を飲んでいたみたいで。飲みかけの豆乳を僕に向けて、「ほら」とか言ってくるんですよ。そのアルバイトの子、わりかし普通の娘だったんですけど。ああ、何かおかしいと思いながら、眠気で何がおかしいか考えることすら面倒で、そのまま、やり過ごしたんです。そしてお金払ったんですけど、彼女、自分の飲みかけの豆乳まで買ったものと一緒に袋に入れるんですよ。その時の、彼女の笑顔っぷりといったらね、もう、最高にかわいい、さっきまで普通に見えていたのに。で、ビニール袋をもって店を出ようとすると、「また来てくださいね」って声かけられて。飲みかけの豆乳が入ったビニール袋を持って、とぼとぼと帰る途中、電柱の数を数えて6本目くらいのところで、ああ、またあのコンビニに行って、あの娘に会わなきゃなんて考えて、おもむろに、ビニール袋から飲みかけの豆乳を取り出して、一口飲んで、ああ、豆乳の味だと思ったんです。

っていう夢を見た。