最近、川崎が気になる。だいぶ前に、中央道だかなんだかを夜、通ったんだけれどそこで見た川崎工場地帯が恐ろしく恰好良かった。煙突が火を吹いていたり、ぎらぎら光ったり。そういえば、まだ小学生だった頃、スイミングスクールの行き返りの通り道にあった工場が光っていたのを思い出した。たぶん溶接かなにかの火花だったんだのだろうけれど、工場自体が光っているように見えて(工場の壁がプラスチックひだひだみたいなやつだったと思う)不気味だった。ともあれ、川崎の工場地帯は昼間見る分には、ごちゃごちゃしただけの場所だったのに、夜になると煙突から火だったり、所々光っていたり、ごちゃごちゃした建物の一部が赤色灯で照らしだされてグロテスクで、生きているようにみえて恰好良かった。もう一度、夜の川崎を見たいと思う。